旅愁

ふけゆく秋の夜 旅の空の
わびしき思いに ひとり悩む
恋しやふるさと なつかし父母
夢路にたどるは さとの家路
ふけゆく秋の夜 旅の空の
わびしき思いに ひとり悩む

窓うつ嵐に 夢もやぶれ
はるけきかなたに 心まよう
恋しやふるさと なつかし父母
思いに浮かぶは 杜(もり)のこずえ
窓うつ嵐に 夢もやぶれ
はるけきかなたに 心まよう



歌詞の意味
「わびしき」は、孤独で寂しく、つらくて心細い状態。

「はるけき」は、時間的・空間的にはるか遠く離れている状態。「遥けし」の活用形。

「杜(もり)」は一般的に「森」を意味するが、特に屋敷や敷地の周囲などに設置された人工林を指すことも多い。この歌詞においては後者の意味合いと思われる。

「こずえ」とは、木の幹や枝の先、木の先端を意味する。